2024年4月27日

福島県立白河高校首都圏同窓会

植村美洋先生(高27)が「渋沢栄一と松平定信」(現代書館)を発刊されました
昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で日本中が盛り上がった渋沢栄一と白河藩主松平定信に関する著作です。
「東京養育院」「南湖神社」についての松平定信と渋沢栄一の関わりについては詳細な記述があります。
現在、東京都江東区には白河1丁目~同4丁目までの地名が存します。
これはこの地の浄土宗霊巌寺に白河藩主松平定信の墓所(国指定史跡)があり、定信への恩に報いる当時の東京市の政策であったようです。
白河1丁目には江東区立白河小学校も存在していましたが、平成14年に他校に統合しています。
この書を東京登龍会の皆様にご推薦申し上げます。


2024年に発行される新しい一万円札の表面を飾る渋沢栄一。彼が生涯尊敬したのが、江戸後期の老中として名高い松平定信。なぜ松平定信に心服したのか? 松平定信による「寛政の改革」の中に、「七分積金」制度という非常時に備えた積み立て金があり、明治初期にその活用を任された渋沢栄一は、財政難に苦しむ東京府のインフラ設備を整えた。人足寄せ場に無宿人を集めて職業訓練を行った定信と、福祉施設や大学の創設・運営に深く関わった渋沢。本書では、二人が差し向けた庶民の暮らしへの眼差し、社会事業で果たした貢献を丁寧に紹介する。

【主要目次】
 序章 松平定信と渋沢栄一の思想・生き方
第一章 松平定信と渋沢栄一の青少年期
第二章 寛政の改革
第三章 渋沢栄一の大蔵省出仕
第四章 松平定信の福祉政策
第五章 渋沢栄一の福祉事業
第六章 松平定信の文教政策
第七章 渋沢栄一の文教事業
第八章 松平定信の外交政策
第九章 渋沢栄一の国際交流事業
第十章 渋沢栄一の松平定信顕彰事業

【著者紹介】
植村美洋(うえむら・よしひろ)
昭和31年(1956)生まれ。白河市在住。
早稲田大学文学部日本史学科卒。
福島県立高等学校、白河市中央公民館勤務。
現在、中山義秀記念文学館館長。
著書『白河市史 二 近世』(第四編執筆)『戊辰白河戦争』『譜代大名 阿部家の歴史と慰霊』 『白河』『白河藩』他。

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